2005年05月10日

イラクでの邦人誘拐と自己責任論

 今日のカキコは、すこしまじめな話題を取り上げようと思います。

 今日の新聞の朝刊に、『イラク西部で英国の警備会社に勤める齋藤昭彦さん(44)がイスラム教スンニ派過激派組織「アンサール・スンナ軍」の襲撃を受けて重傷を負い、拘束されたとみられる事件』(毎日新聞 2005年5月10日 10時18分 より)が起こってしまった。この人は、米軍に協力している警備会社で働いている人だそうである。

 この事件を見ていて、ふと思い出した事がある。それは、昨年4月の日本人ボランティアら3人の拉致事件(後に解放)と、そのときに騒がれた「自己責任論」である。
 当時、「危険な地域に行ったのだから、自分達が個人で責任を取るべきだ」という論調がネット上を駆け巡っていた。しかも、彼らに対し、以前から「自衛隊の派遣に反対していた」という考え方や家族の言動を問題にし、「救出する必要はない」という考えを述べる人まで現れていた。

 今回、また「自己責任論」が登場するかどうかは不明である。しかし、昨年騒いだ論者達が本心から「自己責任論」を信じているならば、今回も「自己責任」という言葉が出てくるのではないかと考える。

 私は、我が国は民主主義国家であり、思想信条を認める国であると信じている。また、人(国民)の生命・財産を守るために、たとえ「自己責任」であったとしても、人(国民)が危険にさらされているのであればそれを救おうと努力するのが当然といえるだろう。それは、国の政策に反発している者であろうが、米軍の政策に加担しているものであろうが、仕事のために行っている者であろうが、遊び(観光)のために行っている者であろうが関係はない。
 「自己責任」だと騒ぐ前に、人の命を救うという人として根本的なものをまず果たすべきだと考える。

 人の命を最優先に考える。そういう社会でありたいものである。
posted by プロジェクトG at 23:14| 福岡 ☁| Comment(2) | TrackBack(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
自己責任ねーー。救助するのは当然にしろ
危険だとわかっていくのはどうかと思う
「行ってみたかったから」っていって
自業自得になったのも事実。
まー、この世の中、危険認識が薄くなりつつあるし、救助する側に一方的にいうのもどうかねー
まー救助する側も危険意識が薄いから、自己責任だなんだというわけで・・
双方とも、危機に対して考えが甘いんじゃないの・・って思いますけど。
そもそも、安全神話が戦後からある日本なんだからさ。ゆるま湯でやってるのは仕方がないし
まー、いきなり、最善の方法を!!って言っても
無理なんじゃないかと思われるw
Posted by ギルダ at 2005年05月11日 18:34
「自業自得」かどうかはともかくとして、「人の命を救う」ことが最優先に考えられなければ社会は破綻するという視点からこの文章を書いています。
命のすべてを救う事は人にはできませんが、最大限の事をするという考えがなければ、たぶん安心な社会にはならないでしょう。
「自己責任論」「(助ける前の)自業自得」は、結局「逃げ」でしかないように思います。
 まあ、社会がそんなに甘くない事は承知していますが(笑)
Posted by プロジェクトG at 2005年05月11日 21:14
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