バイト君の会社では、『朝令暮改』(朝と夕方とで別の命令を出すこと)『同意違体』(同じ意味なのに違う表現方法だという理由で文章が抹消されること:造語)『多令振人』(多くの指示を出して人を振り回すこと:造語)『破壊工作』(ものが届いても担当者に連絡しない、ものを担当者が知らない間に移動させたりするなどで混乱させるなど)が流行っている。まさに人災である。
どれも、指示に従うかどうかを単に試すために行っていることのようである。残念ながら、こういう悪習がサービス残業を助長させているといっても言い過ぎではないだろう。
これに対して、ある人は複雑なプログラムを組んで自分にしかさわらせないようにしたり、パスワードをもうけたりしていたらしい。また、相手の重大な欠点を握って身を守るなどということもあったとされている。しかし、そんなことをやっても無意味である。
そのため、バイト君の会社では、暗に入社する社員の事を『ロボット』と命名するのである。ただ、『優秀で』『個性的な』『やさしい』若い人間ほど壊されやすいため、正直、内心ではそういう人は別の場所で羽ばたいてもらいたいと切に願っている。でも、働く一人の人間としては、逆の人材を求めたい心理でもあり、そういうジレンマがある。無論、私に人事権などないのだが。
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